1.日本画とは?
「日本画って水墨画みたいなのですか?」
と、聞かれることがままあります。どうなんだろうなぁ?と聞かれて自分も考えてしまいます。そもそも日本画ってなんじゃい・・・。
「日本画」という言葉は明治時代に西洋の文化や絵画が入ってきて、それと今まで日本国内で描かれていた絵を区別するために生まれた言葉だといいます。
だから私は日本画というのはそれまであった日本の伝統的絵画材料(墨や岩絵の具、顔彩、膠など)や技法で描かれたものと考えます。
でも今の日本画の公募展とかでは意外と自由で、アクリルを使ったりしているものもあるので「日本画とはこういうもの」という決まりはないのかもしれませんね。
そういえば今は亡き片岡珠子さんは膠の代わりにボンドを用いられたこともあったそうです。
「膠」というのは岩絵の具などの絵の具を画面に接着させるため、絵具と混ぜて使います。詳しくは第2章で・・・。